現在、最も普及している種類である為、一般的に「尺八」と言えば「調律管」のことを指します。尺八の音程や音量など楽器としての機能を高める為、管内に下地を付け内径を整えたものを調律管と言います。
当工房では内径の作りによって、音色や吹き易さの異なる尺八を製作しております。
それらを区別する為に漢字一文字を充てて分類しています。
一般的な作り:翔・楽・雅・琴・調・福・慎
音色の柔らかい広作り(主に長管):虚・庵・禅
「翔」…初代から受け継がれている晏弘銘のスタンダード。息の弱い方から太い息で吹きたい方までお奨め。
「楽」「雅」「琴」…中間程度の広さで、主に二ツ判以上。
「調」「福」「慎」…息が弱い方にお奨め。鋭く強い息で吹く方にもお奨め。
※内径の広さによって息の入り具合と抜け感が変わります。
上記は大まかな目安です。竹材の堅さや最終の調整具合で感覚が変わってきます。